カルシウムを正しく摂って身長を伸ばす方法!
目次
身長を伸ばすのにカルシウムが重要な理由
カルシウムを摂取すると身長が伸びるとされていますが、これの根本的な作用というのは、カルシウムを摂取すると骨が丈夫になるというのは小学生でも知っている効果です。
これをもう少し掘り下げていくと、骨がどのようにして出来上がるのかということに繋がります。
骨ができるまでの仕組み
骨というのは脳内の成長ホルモンが司令となって、骨の両端にある軟骨部分から骨の元となる細胞が増殖することになります。そして、この細胞にカルシウムが吸着することで骨が成長するという仕組みになっています。
この部分だけを見ても、必要なものは2つあります。それが「成長ホルモン」と「カルシウム」の2つです。
成長ホルモンというのは、睡眠時に活発に分泌される成分となっているので、睡眠不足になっていたり運動不足には注意が必要です。
何事も健康的な規則正しい生活を送るということが身長を伸ばすために必要なことだということになります。
今すぐチェック!スカスカ骨にならないための3ステップ
丈夫な骨が作られるまでには大きく3つのステップに分かれます。
STEP1:骨の土台を作る
「かたい」イメージの骨ですが、一番の土台となる部分は「コラーゲン」です。
コラーゲンはたんぱく質の一種ですので、質の良いたんぱく質を十分に摂る事が、丈夫な骨の土台作りには欠かせません。
STEP2:骨を組み立てる
土台となる部分がしっかりと出来たら、次は「組み立て」です。ココで活躍するのが「カルシウム」。
柔らかいコラーゲンをしっかりと固める役割があります。
しかし、カルシウムを骨に届けるには、マグネシウムや亜鉛、ビタミンDといった栄養素の協力も欠かせません。
こうして多くの栄養素が力を合わせた結果、丈夫な骨が組み立てられるのです。
STEP3:丈夫な骨を維持する
一度丈夫な骨が出来たら、もう大丈夫というわけではありません。
骨はお肌と同じように毎日生まれ変わっています。
つまり、丈夫な骨を維持するには、カルシウムをはじめとした様々な栄養素を毎日摂り続ける事が大切なのです。
骨の成長には食事からの栄養はもちろんのこと、「睡眠」や「運動」も欠かせません。
しっかり食べて、たくさん動いたら、ぐっすり眠りましょう♪
カルシウムとコラーゲンは実はセット?!骨の成長を正しく知ろう
「骨」と聞くと「白くて硬い」というイメージがあるのではないでしょうか。
確かに骨は白くて硬いものですが、その土台となっているのは、何と「コラーゲン」なのです。
コラーゲンと聞くと、今度は骨とは逆のイメージ。
つまり「ぷるぷる」とか「柔らかい」というイメージがあり、硬い骨とはとても遠い存在のように思えます。
しかし、このコラーゲン(たんぱく質)が骨の形を作り、その周りをカルシウムが固めているような「鉄筋コンクリート」のような状態なのです。
カルシウムの他に骨に必要な成分は?
骨を育てるのに必要なのは、コラーゲン(たんぱく質)とカルシウムだけではありません。
実は、骨を作るにはあらゆる栄養素が絡んでいます。
骨作りを支えている主な栄養素には骨の土台となるコラーゲン(たんぱく質)のほか、骨の強度を保つカルシウムとリン、骨へのカルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の健康を守るマグネシウム、骨の成長を助ける亜鉛などがあります。
もちろん、このほかにも多くのビタミンやミネラルが関係しています。
【骨にまつわる栄養素のはたらき】
●マグネシウム・・・カルシウムとともに、骨の強度を維持する働きがあります。
●亜鉛・・・骨の代謝、成長を助けます。
●ビタミンC・・・骨の土台・コラーゲンの生成を助けます。
●ビタミンD・・・カルシウムを骨へ届けるのを助けます。
そして栄養だけではありません。
適度な運動や十分な睡眠も丈夫な骨作りには欠かせない条件となります。
日本人に不足しがちなカルシウムを補うことはもちろんですが、その他の栄養素、そして適度な運動に質の良い睡眠、全てが丈夫な骨作りへと繋がるのです。
カルシウムの上手な補給方法
カルシウムは補給する際にポイントが3つあります!
1)ビタミンD、マグネシウム、亜鉛を一緒に摂りましょう
カルシウムはそれだけでは吸収率がよくありませんが、ビタミンやミネラルを一緒に補給することで吸収率がUPします。
2)適度な運動を続けましょう
適度な運動は骨への刺激となり、骨にカルシウムをしっかりと蓄える(骨密度を高める)ことができます。
3)毎日継続して摂取しましょう
カルシウムは1度にたくさん摂ったからといって一気に吸収されるものではありません。
毎日継続して摂り続けることが、丈夫な体作りに繋がります。
日本人だから知りたい!カルシウムの効率的な採り方
まず初めに日本人と欧米人では、どちらのほうがカルシウムを多く摂取していると思いますか?
この話をすると、大半の人が「日本人」と答えます。
その理由として挙げられるのが「魚製品を多く摂取しているから」という答えが返ってきますが、これは間違いとされています。
世界的にも栄養バランスに優れているといわれる「和食」ですが、その和食を当たり前のように食べている私たちの食生活において万年不足しているのが「カルシウム」です。
確かに日本人は魚製品を多く摂取していますが、カルシウムが多く含まれているのは魚製品の中でも「骨」の含有量が多くなっているので基本的には小魚をそのまま食べられる製品となっていて、これらの消費量は年々下降しているというデータがあります。
しかも、カルシウムは食品からとっても体内での吸収率が良くありません。さらにカルシウムを効率よく体内に吸収し、代謝するには様々な栄養素が必要になります。
そして欧米人は乳製品のよく食べる食文化となっていて、さらに飲料水に関しても硬水が多く、カルシウムの含有量が日本の数十倍~数百倍となっているので、日常的にカルシウムをよく摂取する土壌ができているということも挙げられます。
そのため、カルシウムを効率的に摂取するためには普段の食生活から見直すのが一番大切です。
例えば飲料水を硬水に変えてみるとか、普段の食事から小魚をよく食べるようにするというようなことでも良いかもしれません。
大切なのは「魚を食べる」ということではなく、「骨を食べる」ということに近いので、魚の身の部分を食べる刺し身や煮魚、焼き魚などの調理法ではなく、桜えびのかき揚げとか、海老の殻を練り込んだかまぼこなどの方がカルシウム含有量が多いということになります。
好き嫌いが多かったり、小食な子供の場合、上手にサプリメント等を使って摂取することもオススメです。