タンパク質が身長を伸ばすって本当?関係は?


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成長期の子供には欠かせない栄養素の、タンパク質。
普段何気なく摂っているタンパク質は、色々な特徴があります。子どもの成長に大切な役目を果たすタンパク質をもっと効率よく摂りたくはありませんか?

ここでは、タンパク質の働きや吸収力をアップさせるコツなどをご紹介していきます。

タンパク質って何?

タンパク質は、3大栄養素の1つで体の組織を作ったり、骨や歯の育成を助けたりといった生命を維持するために大変重要な働きをもっています。もちろん成長期の子供にも重要な栄養素です。

人間の身体の半分がタンパク質で構成されています。約20種類のアミノ酸がタンパク質を構成しており、そのうち9種類が人の体内では合成できずに外部から摂取しなければなりません。

タンパク質には、動物性と植物性の2種類があります。

動物性は必須アミノ酸をバランスよく含み、植物性はそのほとんどが含まれていません。どちらか偏った摂り方をしていると栄養バランスに影響が出てきます。

植物性タンパク質ばかり摂取した場合は、アミノ酸不足になり動物性蛋白質だけでは脂肪も摂りすぎになってしまうのです。
子どもは好き嫌いがある時期なので、両方のタンパク質をバランスよく摂取できるように見守りたいものですね。

タンパク質と身長の関係

「牛乳を飲まないと背が伸びないよ!」と言われた経験はありませんか?

身長を伸ばすために必要な栄養素と言えば、カルシウムが上げられます。

そしてもう一つ大切なのが、タンパク質。タンパク質も骨の形成にとても重要な役割を果たしてくれます。
その理由は、骨や筋肉の元となり骨を大きくさせて成長ホルモンの分泌を促す働きもあるからです。

タンパク質とカルシウム、どちらも子どもの成長の為には欠かせないのです。

タンパク質の効果・働き

タンパク質は、筋肉や骨、歯、皮膚や体全般の組織を作る働きがあります。
他には以下の様な効果があります。

・健康な肌を保つ
・免疫力を上げる (動物性タンパク質に含まれるホエイやカゼインなどが関わっています。)
・血管を丈夫にする
・コレステロールを下げる(植物性タンパク質に含まれる大豆たんぱくと小麦たんぱくが関わっています。)

タンパク質の特徴として、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
成長ホルモンは、夜寝ている限られた時間内に分泌されるのですが夕食時にタンパク質を摂ることで、成長ホルモンが活性化しやすくなります。

次のような効果もあります。

・脂肪燃焼
・タンパク質合成の促進

その際は、脂肪が少なめの食材を選びましょう。鶏ささみや鳥胸肉、鳥もも肉、豚ひれ、牛もも肉、レバー、魚類、豆腐、納豆などが代表的です。

子どもの成長を促すには、成長ホルモンを活性化させることが大事なのでこのたんぱく質を摂るタイミングは把握しておくと献立作りに役立ちますね。

動物性と植物性のタンパク質は、その効能にも違いがあることがお分かりいただけましたか?

「今日はお肉を食べたら明日は魚」というように交互に選べば2つのタンパク質を効率よく摂取できますね。

タンパク質を多く含む食材

皆さんが気になるところのタンパク質がたくさん含まれている食材は、肉や魚、大豆製品が有名ですね。詳しく以下にまとめてみました。

・しらす干し(半乾燥)  40.5g
・いわし(丸干し)      33g
・イクラ         32g
・アジ          27g
・マグロ         26g
・かつお         25g
・豚もも肉        20.5g
・牛ひき肉        19g
・牛もも肉        20.5g

(食品100gに対しての含有量)

・卵 一個        6.2g
・納豆 一パック     8.3g
・牛乳 200cc       6.8g  

肉類より魚の方がタンパク質が多いのが分かります。魚は匂いが苦手という子どもが多いかもしれませんね。

どうしても「魚が嫌い!」という子どもには、調理法や食べやすい魚を選んであげるなど一工夫が必要です。焼き魚をほぐしてごはんに混ぜたり、しらすは独特なにおいが少ないので酢の物やあえ物、ごはんのふりかけ替わりにもなりますので利用してみてください。

身長を伸ばすために必要なタンパク質の量

成長期の子どもは、大人と同等もしくはそれ以上のタンパク質が必要になります。
乳児期35g、幼児期45g、6歳から8歳までは55~60g、9歳から11歳までは65~80g、12歳から14歳までは80g~85g,15歳から17歳までは65~80gこれらの摂取量が理想的と言われています。
子どもの成長の為には不足しないように心がけてあげて下さい。

そして、摂りすぎにも注意が必要です。必要量以上にとっても効果がないばかりか大量に摂りすぎると肥満や体外へのカルシウム排泄を促す原因にもなります。

カルシウムが排出されては元も子もありませんよね。
子どもはタンパク質の食べ物を好みますから、食事のバランスが崩れない様適度な量を摂るように説明してあげましょう。

タンパク質と一緒に摂るべき栄養素

タンパク質は、そのほとんどが体を作るエネルギーに変わるので大量に摂取しない限り脂肪になりにくい栄養素です。そして体内に取り込んだタンパク質をエネルギーに変える時、サポートしてくれる栄養素がビタミンB6です。

ビタミンB6は、タンパク質の成分、アミノ酸の合成や分解を助け、酵素の働きを手助けします。またタンパク質のエネルギー代謝を高めて、スムーズにしてくれます。タンパク質を摂れば摂るほど、必要な栄養素と言えるでしょう。

ビタミンB6は主に、ほうれん草、カボチャ、ブロッコリー、人参などの緑黄食野菜や、レバー、牛乳などに多く含まれています。お肉や魚の付け合せにすれば子どもにも食べやすくなるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?タンパク質と一言でいっても奥が深いですよね。
子どもの身長を伸ばすため、成長のために参考にしていただければ幸いです。

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