手術で身長を伸ばす方法とは?!メリット・デメリットを解説!
身長の高さは、栄養状況や生活環境の変化で伸ばすことができます。
それでも伸ばすことが出来ない。。。遺伝的な要素も含まれるデリケートな問題なのでそれ以上頑張っても身長を伸ばすことは無理?!でもやっぱり身長を伸ばしたい!という方、手術で身長を伸ばす方法があります。
ここでは、身長を伸ばすことが可能な手術の種類や費用などの詳しいことをご紹介します。
ただし、まだ体が成熟でないお子様にはおすすめいたしませんので、あくまで大人向けの参考程度にご覧ください。
身長を伸ばす手術ってあるの?費用は?
手術で身長を伸ばす方法は、イリザロフ法とISKD法の2種類あります。
主な目的は、低身長や骨折などの怪我、足の長さの違いに対応するための方法ですが、中には美容目的で身長を伸ばす手術を行っているクリニックもあります。
美容目的で身長を伸ばせるのは、元々の足の長さや個人差の違いなどがありますが下腿5cm,上腿4cmのおよそ9cm程と言われています。
術後の見た目は、術前とさほど変わらないくらいきれいに見えますが、手術の間の痛みや感染症のリスクは否めません。また、運動能力が手術前の80%位に落ちることが多いのも特徴です。
身長を伸ばす手術は、日本の病院でわりと行われています。そのほとんどが、低身長症や骨折や怪我、事故などが原因での手術が対象となっています。
単に理由がなく「身長を伸ばしたい」という場合は、美容目的になるので日本では表立って行っている所は、限られているようです。
疾患での身長を伸ばす手術に保険は適応されますが、それ以外は自費となります。自費の場合、最低でも500万円位かかり、身長を伸ばす手術は高額な費用が必要です。
海外でも同じような手術を行っており、費用は100万円位からと日本国内で受けるより格安な料金設定です。
しかし、言葉の問題や術後のケアなど問題があることも確かなので海外で身長を伸ばす手術に関心がある方は、事前にきちんと調べましょう。
身長を伸ばす手術方法その1:イリザロフ法
イリザロフ法とは、1951年ロシアの医師ガブリエル・イリザロフによって発見されました。
本来イリザロフ法は、骨疾患を持った子供たちの為の治療法でした。
イザリロフ法の過程として、人工的に骨を削ります。削った骨の周囲を取り巻く骨髄から切った部分をつなぐ様に延長仮骨が作られます。
創外固定器を装着することにより、延長仮骨が伸ばされていき身長の増加につながります。
この方法は、固定がされていないと身長の伸びにつながらないので、創外固定器でしっかりと固定することが重要になります。
・メリット
創外固定器は、外から操作が可能です。様々な修正を加えることが出来るのもポイントで、これにより曲がってしまった関節なども正しい形にすることができます。骨に直接プレートを付ける方法よりも体への影響が少なく、感染した場合も対処が簡単に済ませる事ができるのです。骨延手術だけではなくあらゆる整形外科領域で使用が可能で幅が広いことも特徴です。また固定することにより適度な強度が得られるため、骨の結合に有利なのです。
そしてイザリロフ法は、早期リハビリの開始が可能であるということが特徴的です。最短の場合、翌日からのリハビリが始められます。
・デメリット
リング型の創外固定器はとても大きいので、かさばります。時には動作の妨げになったりと、精神的にもストレスになることがあります。手術前より運動能力の低下がみられます。
イザリロフ法の手術は、熟練した知識と技術が必要なので行える病院は限られてしまいます。
・リスク
劇的な効果が得られる反面、リスクが大きいのもイザリロフ法の特徴の一つです。合併症が25%と高めです。主な、リスクは以下になります。
・神経、血管の損傷
・皮膚、筋肉、骨、関節の感染
・ピンやワイヤーの破損
・ピンやワイヤー部分からの感染症
・関節拘縮
・関節の亜脱臼、脱臼、関節症
・コンパートメント症候群
術後は、骨がしっかりとしてきたら約10か月から1年ほどで創外固定器を外します。長きにわたる時は2年かかることも。。。その間リハビリも非常に重要です。
疾患以外は、保険対象外なので自費になります。国内で手術を行う場合、550万円程かかると言われています。
様々なリスクが上げられますが、得られる効果が高いのもまた事実です。
長期にわたる治療なので、主治医や携わるスタッフの方々との信頼関係を築き上げておきたいものですね。
身長を伸ばす方法その2:ISKD法
近年、アメリカで主流になっている骨延長法がISKD法です。始めに骨を削り、外部の操作で器具を埋め込み磁力の力で骨を伸ばしていく方法です。
・メリット
イザリロフ法よりも感染症のリスクが少ないこと、痛みが少ない、医師の技術を必要としない、装具の使用がないのでかさばらない、傷が目立ちにくい、動きやすい、術後すぐに動くことが出来る、などです。
・デメリット
費用が高額、イザリロフ法より骨を伸ばせる長さが若干短い、強度がイザリロフ法よりも劣る為体重をかけると最悪の場合折れる、松葉杖が必須、といった感じです。
・リスク
外国で行うとすれば、言葉が通じにくい、それによりトラブルにつながりやすい、海外の場合は術後のアフターケアが受けにくい、などが上げられます。
個人差がありますが、人によっては1週間で松葉づえが取れることがあるそうです。
費用は、イザリロフ法と同様に高額でやはり550万円位からとみていた方が良いでしょう。
海外では、手術を受ける国によって格安な場合があります。しかし、もちろん保険はききません。その他に、渡航費用などを含めるとさらに費用がかかることになりますので、渡航先の国によって費用にばらつきがあります。
まとめ
骨延手術についていかがでしたか?2つ共メリット・デメリットがありましたね。
どちらが良いと断定することは出来ませんが、動きの制限を受けたくない場合はISKD法を、早期のリハビリを希望するならばイザリロフ法と選び方は様々です。
高額なうえ、骨の状況によっては長期に亘る治療なので手術を受ける前に色々と調べて事前のカウンセリングを受けたうえで決めることをおすすめします。