閉経後に骨粗鬆症?!「カルシウム不足」の女性が危険


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お菓子・ファストフード・インスタント食品大好き!20代~30代の骨の様子

さて、成長期を終えた骨はどのように変化しているでしょうか。

一般的に骨密度は20~30代にピークを迎えるハズなのですが、最近、若い女性にも骨粗しょう症のリスクが増えているといいます。

骨密度が低下している若い女性たちに共通しているのは、運動不足や睡眠不足、ストレスを感じているなどの生活習慣の問題、スナック菓子やお菓子、ファストフード、インスタント食品が好き、野菜や海草嫌い、欠食、ほっそりしている、など。全て現代女性に多く当てはまる特徴といえるのではないでしょうか。

そう、若い女性に多く見られる過度のダイエットや偏食による栄養不足、また不規則な生活やストレスで女性ホルモンのバランスが崩れることで骨粗しょう症のリスクが高まってしまうのです。

また、20~30代では妊娠出産を経験する女性が増える年代。妊娠出産は骨にとっては特殊な状況、骨密度がグッと下がることもあるので、リスクを知った上での対策が必要となります。そう、若い女性は、ダイエットをしている場合などではなく、骨の健康に気をつけて骨密度を保ちながら、妊娠出産に備えた体作りをしておくべきともいえます。

20~30代、骨が丈夫な年代な反面、骨にとってのリスクが大きい年代でもあるわけです。気を抜かず、規則正しい生活と運動、食事を心がけましょう。

出産後はみんなカルシウムが必要って言うけど本当?妊娠出産と骨密度の変化

女性特有の妊娠や出産、授乳といった人生のイベントにおいて一番消費されるのは何でしょうか。

若さ?体力?…いえ、答えはカルシウム!です。

妊娠中、赤ちゃんが必要とするカルシウムの量は25~30gにのぼるといわれています。この大量のカルシウムは体内で赤ちゃんの骨を作るために使われるのですが、このカルシウムはお母さんの体内からその緒を通って赤ちゃんへと届けられます。
このとき、母体から胎児が強制的にカルシウムを吸い上げるので、心配になるのがお母さんの体。赤ちゃんにこれ程多くのカルシウムを使われてしまって、カルシウム不足に陥ったりはしないのでしょうか。

そこは人体の神秘、うまくできているもので、妊娠中の女性は、妊娠初期から腸管でのカルシウム吸収が普段より亢進するといわれています。そのため栄養バランスのとれた食事と適度な運動がなされていればカルシウム不足の心配は通常ありません。
しかしながら、酷いつわりで食事が摂れない、またはもともとの生活スタイルのせいなどでどうしても胎児が必要とするカルシウム量を供給できなかった場合には、母体の骨からカルシウムが溶け出して赤ちゃんへと流れるようにプログラミングされているため、そうなった場合、母体の骨密度は大きな影響を受けてしまいますし、実際、妊娠初期より産後のほうが女性の骨密度は下がる傾向にあります。

そして、いくら強制的にカルシウムを吸い上げるプログラムになっているとはいえ、それはやはり緊急措置であるようす。とある研究によると、妊娠中のお母さんの骨密度が高さと、赤ちゃんの発育が良さは比例するともいわれていますので、妊娠出産にのぞむ女性は、普段から出来るだけ骨密度を高く保つような意識が欠かせないのです。

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元気な毎日のためには丈夫な骨が必需品!40代からの骨密度の変化を知ろう

骨密度のピークを経て、40代を迎えると骨密度はどうなるのでしょうか。

「40代が骨の曲がり角!」というのはよく聞く話ですが、これは男女ともに共通しているのでしょうか。

実はこの「40代の骨の曲がり角」、これは女性に限った話です。女性は更年期に入るとホルモン分泌が変化し、これにより骨密度が低下して骨粗しょう症を発症するリスクが飛躍的に高まります。

しかし男性はもともと女性に比べて骨が太く、骨量が多いうえ、ホルモンバランスの影響をうけないので40代で骨粗しょう症に気をつける必要はないといってもいいでしょう。ですが、男性でも加齢にともない骨密度は少しずつ減少します。平均寿命が延びて、長生きするようになればなるほど、将来的な骨粗しょう症のリスクは高まっているのです。

骨については、「成長期が終わってもう背も伸びないからいいか!」と安心はできません。

元気に長生きするためには丈夫な骨が必需品。男女ともに若いうちから骨のことを考えて、少しでもカルシウムを多くとり、長い人生できるだけ骨密度を保って健康に生活できるように心がけたいもの。
その上で、40代になってからも健康的な食生活、適度な運動を習慣付けて、少しでも骨密度が減らないように気をつけましょう。

食生活や運動などを意識して骨密度をキープ!女性の更年期と骨密度関係

更年期に入った女性は特に骨粗しょう症にかかりやすいとされています。ご存知のとおり、骨粗しょう症とは骨がもろく骨折しやすくなる病気ですが、なぜ女性は更年期を迎えると骨粗しょう症にかかりやすくなるのでしょうか。

その理由は骨の代謝の仕組みにあります。

骨は、破骨細胞という骨を溶かす細胞により破壊され、骨芽細胞という新たに骨を作り出す細胞によって作られています。これをそれぞれ骨吸収と骨形成といい、この二つを繰り返す過程を骨代謝といいます。

この骨代謝に密接に関係しているのが女性ホルモンのエストロゲンです。
エストロゲンが分泌されている間、つまりは初潮から閉経までの間には、エストロゲンの働きで骨吸収が抑えられています。しかし、更年期を迎えエストロゲン分泌が減少するにつれ、骨形成より骨吸収が盛んになってしまうため、骨量が減少、骨密度が低下してしまうのです。

このため、骨の代謝にかかわるホルモンの分泌量が更年期を境にハッキリと少なくなる女性は、男性に比べて骨粗しょう症の発症リスクが3倍も高いといわれるほど。

ですから特に女性は、きたる更年期に備えて若いうちから食生活や運動などを意識して骨密度をキープしておく必要があるというわけなのです。

骨が弱ると全身が弱る!? 骨と体の密接な関係

骨の衰えは体の老化が原因と思っていませんか?

実はコレ、因果関係が逆であるということが最近分かってきています。というのも、マウスを使った実験で「骨が衰えた結果、全身の老化が進む」という結果が出たからなのです。老化したから骨が弱くなったのではなく、骨が弱くなったから老化してしまった? これは一体どういうことなのでしょうか。

骨の中には骨細胞という細胞があります。この骨細胞、骨に衝撃や重力がかかると、全身の臓器を活性化させるシグナルを出すのですが、体を動かさないでいると、骨に負荷がかからず骨細胞が減ってしまうため、この活性化を促すシグナルが出にくくなってしまいます。その結果、免疫機能の低下や赤血球の減少など、全身の臓器の働きの低下が引き起こされてしまうのです。

つまり、体の免疫や赤血球、全身の臓器の働きをリードしていたのが骨細胞で、骨が弱くなり骨細胞が減ってしまうとリーダーがいなくなったように体が機能しなくなっていってしまうということ。骨と健康の密接な関係がおわかりいただけたでしょうか?

このように、骨からの老化を防ぐためにも、骨のもととなる栄養を摂り、しっかり運動するなどして骨を元気に保つ努力が欠かせないのです。

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食事運動に気をつけた健康的な生活を送ろう!骨粗鬆症の予防

骨粗しょう症の予防には、若いうちからの対策が欠かせません。

思春期に骨密度が高い人は、たとえ中高年になって骨密度が低下したとしても、実際の骨折するリスクを低く抑えることができます。そこで将来の骨粗しょう症の予防のためには、骨密度を増やすことができる10代のうちからの骨密度を高めることを意識して生活することが大切になってくるのです。

では、実際に思春期のうちにするべきこと、それがバランスのとれた食事と積極的な運動です。

思春期になるとどうしてもダイエットにチャレンジしてみたり生活リズムが崩れて偏食になったりしがちですが、これは骨のためにも、健康や発育のためにもよくありません。できるだけカルシウム、ビタミンD、マグネシウム、たんぱく質を摂取するのはもちろん、バランスの良い食事を心がけましょう。

また運動についても、中学・高校時代のクラブ活動などで運動経験があることが、その後の骨密度に良い影響を及ぼすことがわかっています。若いうちに、日常的に骨に強い刺激が加わるような運動を行うことで、強い骨がつくられるのです。

このような若いうちからの骨粗しょう症対策ですが、将来、骨粗しょう症に限らず多くの生活習慣病を予防するためにも役立ちます。ぜひ若い方に骨についての意識を持っていただき、食事運動に気をつけた健康的な生活を送っていただきたいと思います。

毎日の生活習慣を見直して、骨粗鬆症の対策をしよう!

一番の骨粗しょう症対策は若い頃から骨密度を意識した生活を送ること。ですがもちろん、骨量が減り骨粗しょう症が心配になってくる年頃からでもできることはたくさんあります。骨粗しょう症対策の内容は至って、シンプル。骨粗しょう症の要因をできるだけ排除し、骨を意識した食事に変え、運動をすることです。

まず排除したい骨粗しょう症の要因ですが、これは偏食、無理なダイエット、喫煙があげられます。

そして、食事は毎日バランスよく食べることは当たり前。さらに、骨量を増やし骨の質を高める食品を意識的にとることが必要となります。『骨粗しょう症の予防と治療のガイドライン(2006年版)』では、骨粗しょう症に有効な栄養素としてカルシウム、ビタミンD、ビタミンKの3つが推奨されています。

通常の食事からビタミンKが不足することはほとんどありませんが、特にカルシウムは骨の材料となる重要な栄養素にもかかわらず、日本人に慢性的に不足しがちなので気をつけなくてはいけません。先のガイドラインによると1日800mgのカルシウム摂取が目安とされているので、ぜひ意識して積極的にカルシウムを摂るよう心がけてください。また、腸からのカルシウムの吸収を助け、骨形成に関わるビタミンDも骨粗しょう症対策には欠かせない栄養素。ですが、中高年女性に不足ビタミンD不足が多いといわれています。ビタミンDは魚などの食品から摂れますし、日光浴をして皮膚上で合成することも可能です。そのほか骨に役立つ栄養素として、ビタミンK・B、マグネシウム、n-3系多価不飽和脂肪酸などがあります。

ビタミンK...

骨に含まれるたんぱく質形成に関与し、骨の質を高め、骨の健康にも重要な役割を果たす成分です。

ビタミンB群...

葉酸は骨の強度を高めるコラーゲンの結びつきに関わっています。

マグネシウム...

骨の弾力性を保つ働きをします。

n-3系多価不飽和脂肪酸...

魚油にふくまれている成分で、最近の研究で破骨細胞の形成を抑える効果があることがわかっています。

もちろん、骨量の維持・増加には運動も欠かせません。運動することで骨に圧力がかかると、骨に弱いマイナスの電気が発生し、体内のカルシウムが呼び寄せられることで骨が強くなるのです。このように、バランスのいい食事と適度な運動を心がけ、やせ過ぎでも太りすぎでもない適正体重を維持すること。この毎日の積み重ねが骨粗しょう症対策なのです。

骨粗しょう症は治療する?治療の最前線

患者数およそ1,300万人といわれる骨粗しょう症。高齢化に伴い患者の数も増える一方ですが、その多くの患者さんを救うため、骨粗しょう症治療が大変な勢いで進歩しています。

骨粗しょう症の主な治療法に手術と薬物療法があります。手術はもろくなった骨が折れてしまったときに行い、薬物は骨の骨密度をあげるために注射したり飲んだりしますが、この手術にも薬にも最前線の治療法があります。

まず手術ですが、これまでは骨粗しょう症が原因で背骨を骨折してしまった場合などには、背中を切開し、背骨を金属パーツで支えるような大手術が一般的でした。が今や、背骨の中にバルーンをいれ、折れてつぶれてしまった背骨を中から押し広げ、バルーンで作った骨の中の空間にセメントを注入して補強するといった、手軽で回復も早い手術が最先端となっています。

そして、薬物治療もすすんでいます。従来の薬では骨吸収を抑制するだけの効果でしたが、今の最先端は、骨を新しく作る骨芽細胞に働きかけて、骨形成を促す「テリパラチド」という薬。これが使われるようになったことで、“骨粗しょう症は治療する”ことができる病気になってなったといっても過言ではないのです。

女性より骨量の多い男性の骨、骨密度はいつから衰える?

女性と違って男性はもともと骨量も多く、骨密度も高いうえ、ホルモンバランスに骨量・骨密度が影響されることもありません。だからといって骨粗しょう症にならないわけではなく、実際に現在1300万人いるといわれている患者の実に4分の1は男性です。

男性の場合、骨粗しょう症は加齢にともなってはじまります。だいたい60歳を過ぎた頃からリスクが高まっていき、70歳以降で比べると、女性と男性の骨粗しょう症患者との比率が2:1までに上昇。さらに80歳になると、平均して骨量が若いとき70%ほどまでに低下するため、男性でも骨粗しょう症を生じる人が多くなります。

男性も女性も高齢になると筋力が低下しバランス感覚が衰えるために転びやすくなります。特に骨粗しょう症の人は骨がもろくなっているために、ちょっと転んだだけでも骨折につながってしまうのですが、骨粗しょう症を発症しても特に症状が出るわけではないため、気づかずに放置されることも多く、知らないうちにこの骨折の危険性が高まっている人も少なくありません。さらに高齢者にとって骨折というのは大問題。折れた部位によっては入院期間が長びき、そこから要支援・要介護状態になってしまうケースが多いからです。

高齢男性が骨折しやすい部位は女性と同じく、背骨、大腿骨近位部、上腕のつけ根、手首といわれています。中でも 太もものつけ根を骨折すると、要支援・要介護状態につながりやすいだけに一番骨折を避けたい部位といえるでしょう。

また背骨には脊髄が通っているため、背骨を骨折すると神経を圧迫して歩行障害や排尿障害などの症状が現れたり、内臓を圧迫したりして、骨折以外の障害が生じる可能性もあります。

男性が骨粗しょう症に気をつけたいのは70歳以降。骨折の危険性が高くなることを知っておきましょう。病院で骨密度をチェックするなどして自分の骨の状態を把握しておく、骨折しないように骨折予防につとめるなど、男性にも女性と同じような骨ケアが必要です。

加齢に伴い骨密度は低下?おじいちゃんおばあちゃんの骨の様子

おじいちゃん、おばあちゃんになるにつれて、つまりは加齢に伴い、骨密度は低下していきます。それによって、骨が弱くなり、骨折しやすくなります。
骨密度の減少の要因のひとつとして考えられるのが、骨に強度を与えるカルシウム含有量が減ることがあげられます。食事から吸収されるカルシウムが少なくなるため、カルシウム量が減少するのです。また、体のカルシウム利用を促進するビタミンD量も減ってしまいます。大腿骨上端、手首、脊椎の骨などの特定の部位がほかの部分よりもろくなってしまいます。
この脊椎上部の椎骨の変化により、頭が前に傾き、のどが圧迫されます。その結果、飲みこむのが困難になり、嚥下障害が引き起こされます。また、椎骨密度が低下し、その間にある椎間板が薄くなり、脊椎が短くなります。これが多く高齢者の背が縮む理由です。
また、長年動かしてきたので、関節が磨り減り、関節軟骨が薄くなってきます。関節の表面同士が以前のように滑らかに動かなくなるため、関節が損傷を受けやすくなります。関節を長年使い続けたことや怪我の繰り返しにより軟骨が損傷し変形性関節症を発症する人は多く、これは晩年に最も多くみられる障害の一つです。
関節同士を結びつける靭帯が切れやすくなる傾向があり、断裂してしまうと直るまで時間がかかります。これらの変化が起きるのは、靭帯や腱を維持する細胞が活発に動かないためです。

以上が高齢者の骨の特徴です。骨が弱くなってしまうことで様々なトラブルが引き起こされることがおわかりいただけたと思います。健やかな老後を送るためにも、骨粗しょう症対策が大切なのです。骨を意識し出したその日から、食事や運動など骨のためにできることに取り組みましょう。

健康のカギとなる骨!最後に残る骨はどのような状態が理想?

さて「生まれてから死ぬまでの骨の話~大河“骨”ドラマ~」いかがだったでしょうか。骨について皆さん大分詳しくなったことと思います。

そして身長を伸ばす=骨を伸ばすことということもお分かりいただけたのではないでしょうか。
生まれてから成長期が終わるまで、体を作るという観点で骨はとても重要なパーツですし、また、大人になってから死ぬまで、健やかに生きるためには骨の健康は欠かせません。

その人生を通して健康のカギとなる骨ですが、骨も毎日少しずつ生まれ変わって新しくなっていきます。その新しい骨をきちんと作り出せるように、なるべく若い骨年齢をキープできるように、骨を意識した食事習慣、運動習慣を一生持ち続けること。これがとても大切なのです。

一生、強い骨を維持すること、これが健康の秘訣であり長寿の秘訣ではないでしょうか。人は亡くなると火葬されます。火葬された後、最後に人目に触れ、家族に拾ってもらうのが骨です。「生まれてから死ぬまでの骨の話~大河“骨”ドラマ~」のハッピーエンドは、このときに、大きくて白い丈夫な骨を残して、家族に「ああ、おじいちゃん(おばあちゃん)は骨が丈夫だったからね、こんな立派な骨が残って...」と言ってもらうこと。みなさん、ハッピーエンドを目指して今日から骨々(コツコツ!!)がんばっていきましょう。

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