カルシウムで身長が伸びる?カルシウムと身長の関係性を調査!
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カルシウムを摂ると身長が伸びるって本当?カルシウムと身長の関係性
あなたは、「子供の身長を伸ばす方法を知りたい」「身長とカルシウムって本当に関係あるの?」と悩んでいませんか? 今回は、そんな疑問にお答えすべく、カルシウムと身長の関係性を調べてみました。
■身長が伸びる=骨が伸びる
身長の伸びには、体内の骨の成長が関わってきます。骨と骨の両端には、骨端線(こつたんせん)と呼ばれる軟骨があり、この軟骨が成長することで身長が伸びていきます。個人差がありますが、思春期も終盤に差し掛かると、骨端線が軟骨から硬い骨に変化。結果として骨が成長しにくくなり、身長の伸びが滞り始めます。骨端線が閉じるおおよその年齢は、男子は17~18歳、女子は15~16歳程と言われています。ちなみに、成長期に骨に痛みが走る成長痛は、骨端線が急激に成長することが原因だと言われています。
■骨端線の成長にはカルシウムが欠かせない
身長を伸ばすためには、成長期に骨端線の成長を助けることが大切になります。そこで、登場するのがカルシウムです。カルシウムは、骨の元となる細胞に吸着することで骨を成長させる作用を持っています。つまり、成長期にしっかりとカルシウムを摂取すれば、骨端線の成長をサポートし、固く丈夫な骨の形成&身長の伸びにも繋がっていきます。そのため、子供の成長期にはカルシウムの摂取が欠かせないのです。
また、身長を伸ばすためにはもう一つ「成長ホルモンの分泌」も欠かせません。成長ホルモンには、成長を促進させ骨の成長を助ける働きを持っています。成長ホルモンを分泌させるためには、適度な「睡眠」「食事」「運動」が必要です。カルシウムの摂取はもちろんとして、規則正しい生活を心掛けることも身長を伸ばすための秘訣です。
身長を伸ばしたいなら成長期にカルシウム貯金を作るべし!
骨は常に新しいものから古いものへと入れ替わっています。食事などから摂取したカルシウムは骨に貯金され、体内のカルシウム量を一定に保つように働きかけます。体内にカルシウムが不足している状態のときは、骨に貯金していたカルシウムが骨から血中に溶けだし、不足したカルシウムを補おうとします。そのため、カルシウムが不足すると身長が伸びないだけでなく、スカスカのもろい骨に育ってしまいます。
また、体内の骨量(骨に含まれるカルシウム量のこと)は年齢によって変化していきます。18~20歳に骨量が増加のピークを迎え最大骨量に到達。21~40歳にかけて骨量は緩やかに下降し、40歳以降急激に減少していくといわれています。そのため、成長期にしっかりとカルシウムを摂取することで、骨に「カルシウム貯金」をしておくことが大切です。なかでも、思春期の女の子は、女性ホルモンの働きが活発になり、体内からカルシウムが不足しやすい状態になるので、とくにカルシウムの摂取を心掛けましょう。
カルシウムだけでは身長は伸びない!合わせて摂りたい栄養素は?
骨の成長にはカルシウムの摂取だけでなく、カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素の摂取も大切です。そのなかでも代表的なのが以下の3つの栄養素です。
マグネシウム
マグネシウムは、カルシウムとバランスよく摂ることで、血中のカルシウム量を調節し筋肉の収縮をスムーズにさせる働きやカルシウムの吸収を助ける働きがあります。マグネシウムとカルシウムは、成人の場合マグネシウム1に対してカルシウム2のバランスで摂取が理想の割合とされています。また、マグネシウム単体でも骨を作る働きや筋肉を収縮させる働きがあるため、成長には欠かせない栄養素です。マグネシウムは、納豆、豆腐、ごま、あおさ、わかめなどに含まれています。
ビタミンD
体内に摂り込まれたビタミンDは、肝臓と腎臓で活性型ビタミンDに変化します。活性型ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きをもっています。活性型ビタミンDは、体内でしか生成されないため、生成の元となるビタミンDを食品などからしっかりと摂取することが大切です。ビタミンDは、鮭やまぐろ(赤身)、鯵、鶏卵、しいたけ、舞茸などに含まれています。そのほか、太陽の光を浴びることでビタミンDを生成することができます。夏なら30分、冬なら1時間程の日光浴で十分と言われています。
タンパク質
タンパク質もカルシウムの吸収を助ける働きをもっています。ただし、タンパク質は、摂りすぎるとカルシウムを排出させてしまいます。適切な量での摂取を心がけましょう。タンパク質は、肉や魚、牛乳、卵、大豆などに含まれています。
カルシウムの代表! 牛乳を摂らなくても身長は伸びる?
カルシウムといえば牛乳を思い浮かべる人も多いはず。牛乳はカルシウムの含有量が多いことから、学校給食では必ずといっていいほど摂取をすすめられていますよね。
しかし、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ鳴る・下痢になってしまうという人もいます。これは、牛乳に含まれる乳糖という成分を分解できない「乳糖不耐症」が引き起こす症状です。日本人のなかには、この乳糖不耐症に当てはまる人が多いといわれています。
身長を伸ばすためにはカルシウムの摂取が必要だからと、無理して牛乳を摂取してお腹を下してしまうと、カルシウムを摂取できないだけではなく体内に必要な栄養素まで排出されてしまいます。そのため、牛乳が体質的に合わない人は無理して摂取する必要はありません。
確かに牛乳はカルシウムの含有量も体への吸収のされやすさも抜群です。だからといって、牛乳に含まれるカルシウムでないと身長が伸びないわけではありません。カルシウムは、牛乳以外にも豆腐や小魚、野菜などにも含まれています。様々な食材からバランス良く摂取することで、カルシウム以外の栄養素も体に摂り込むことができますよ。詳しくは、【カルシウムをたくさん含む食品はどれ?カルシウムを効率よく摂り入れるための食事の秘訣】でご紹介しているのでチェックしてみてください!
カルシウムと身長の関係性(まとめ)
今回は、カルシウムと身長の関係性についてご紹介しました。カルシウムは、骨の成長のため=身長を伸ばすためにかかせない栄養素です。毎日の食事でバランスよく摂取することが望ましいですが、難しい場合はサプリメントを補助的に摂りいれてみてください。あくまでも食事での摂取を第一に、足りない分をサプリメントで補う形で取り入れることをおすすめします。そして、カルシウムの摂取以外にも、規則正しい生活を心掛けて、健やかな体づくりを目指しましょう!