酸化カルシウム


酸化カルシウムは私たちの生活に密着している大変有用な物質です。
工業分野でも大量に使用されることが多く、そういった意味でも世の中にはなくてはならない物質と言われております。
今回はそんな酸化カルシウムについて、詳しく調査してみました。新しい一面が見られるかもしれませんよ。

成分の詳しい説明・特徴

酸化カルシウムは化学式CaOで表され、水に加えると激しく反応し水酸化カルシウムCa(OH)2となります。その際に大量の熱を発生させるので、大量の保管をする場合には消防署への届出をする必要がありますし、身近なところでもその熱を用いた便利なアイテムもあります。
原料となるのは石灰石と呼ばれる岩石や、貝殻などです。これらを強熱することで酸化カルシウムがえられます。工業的に大量に生産、消費されるので比較的安価な物質であり、あらゆる分野で重要な役割を担っています。

・用途

・製鉄業 ・陶磁器 ・漆喰 ・加温剤 ・除湿剤

・利用法例

製鉄業の分野では、不純物であるシリカSi、硫黄S、リンPらを除去するために使われています。生産量の50%程度がこの製鉄に使われているとも言われており、私達の生活を支えているとも言えますね。
もっと身近な例としては、海苔やせんべいの乾燥剤として使われております。その他、接する機会としては、たまに駅にうっているお弁当中で加温して温かく食べられるお弁当があるのはご存知でしょうか。これは、酸化カルシウムと水が反応して大量の熱が発生することを利用して、瞬間的にお弁当やお酒を温められるよう加温剤として利用されております。

安全性について

水と接触すると大量の熱を発生し強アルカリ性の水酸化カルシウムCa(OH)2となるので、取り扱いには十分注意する必要があります。海苔やおせんべいの乾燥剤として使われていますので、乾燥剤の袋が破れていて一緒に食べてしまったり、お子様が誤飲する危険性もありますので、特に注意が必要です。
もし間違って口から摂取してしまった場合には、吐かせず水や牛乳を飲ませてお医者様と相談してください。また、目に入ってしまった場合には十分に水で洗浄し、その場合もお医者様に受診してください。

注意点

経口以外にも、皮膚に付着するだけでも火傷や炎症を起こす可能性があります。また、その手で目をこすったりした場合も重症になる危険性がありますので、取り扱いには十分注意してください。

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