炭酸カルシウム
炭酸カルシウムは私達の身近なところにも、自然界にも、とても幅広く存在している物質です。
でも、実際にどんな場所にあってどんなふうに使われているか、ご存知でしょうか。
ここでは、炭酸カルシウムの特徴や用途、注意点などをご紹介いたします。
成分の詳しい説明・特徴
炭酸カルシウムは化学式CaCO3で表される難水溶性の物質です。
自然界では石灰岩や貝殻、鍾乳石などで存在しており、工業的に利用されるのはこの石灰岩を粉砕したものが利用されています。
・用途
・チョーク ・農業用資材 ・製紙 ・錠剤の基材 ・歯磨き粉
・利用法例
自然界にありふれており非常に安定した物質なので、私たちの周りでも沢山のことに利用されております。身近なもので最もイメージしやすいものは、学校で使われている「チョーク」です。これの原料として用いられます。その他、農業では土壌のpH調整に、上質な紙を作るための添加物として用いられます。
工業面では、大部分がセメントと製鉄業で利用されており、影で私達の生活を支えていると言っても過言ではないくらい、とっても大事な物質です。
安全性について
炭酸カルシウムはお薬の基材として用いられたり、練り歯磨き粉に配合されていることからも分かる通り、人体にとって安全性の高い物質です。飲み込んだ場合でも口をすすぐ程度の処置で十分といわれております。
注意点
積極的に摂取する機会はあまりないかもしれませんが、安全性は高い物質なので摂取しても問題ありません。ただ、目に入った場合には注意が必要です。研磨剤としても用いられてるので、眼球やコンタクトレンズを傷つけてしまうからです。もし目に入ってしまった場合には流水で十分に洗い流してください。それでも痛みが持続する場合には、お医者様に処置してもらいましょう。