水酸化カルシウム


水酸化カルシウムは私達の生活にも工業的にも、大量に使用され重宝されています。
実は、私たちも小学生の頃には実験等で触れていたのですが、覚えていますでしょうか。
ここでは、そんな身近だけどとても大事な水酸化カルシウムについて、ご紹介します。

成分の詳しい説明・特徴

水酸化カルシウムは化学式Ca(OH)2と表される物質で、強塩基性の物質です。しかし、殆ど水に溶けないので水溶液はあまり強いアルカリ性は示しません。実は、この水酸化カルシウムの水溶液が小学校の頃の試験でよく使われている「石灰水」です。あの、二酸化炭素の検出や中和反応に使われるやつですね。

・用途

・中和剤 ・凝集剤 ・食品添加物 ・殺菌剤 ・こんにゃくの凝固剤

・利用法例

強塩基性の物質ですが、毒劇物の指定を受けていないので広く環境用の中和剤として用いられております。
身近な例ですと、先に述べた石灰水のような試験試薬として、また砂や海草抽出物と混ぜたものは漆喰として建材に利用されています。まぶしい白色で防水性や耐火性が高く、お城や蔵に使われるイメージがありますね。
工業的に良く使われているのは、火力発電所の排気ガス洗浄に使われています。化学物質としては安価な方なので、大量に使われる場面で使用されることが多いです。

安全性について

強塩基性の物質なので、あまり食品添加物として利用される機会はありません。しかし、こんにゃくを作る際には凝固剤として利用されますので、もしこんにゃく体験などで作る機会があれば取り扱いに注意してくださいね。

注意点

普通に生活してる中でなかなか触れる機会はありませんが、強塩基性の物質ですので皮膚や粘膜に付着したり、目に入った場合には流水で良く洗い流してください。特に目に入った場合には重症に陥る場合もありますので、すぐに眼科で診断を受けてください。
もし口から入ってしまった場合には無理に吐かせず、お医者様の診断を受けてください。基本的には胃液で中和されるため、胃に入ってしまえば人体への影響は少ないです。ただ、多量に摂取すると呼吸困難や内出血、内臓機能障害の健康被害が考えられますので十分注意してください。

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