塩化カルシウム


塩化カルシウムは私たちの生活の中の様々なシーンで利用されております。皆さんも一度は見たり触れたりしたことがあるはずの物質です。
ここでは、そんな身近で役立っている塩化カルシウムの特徴や使い方、注意点などをご紹介いたします。

成分の詳しい説明・特徴

塩化カルシウムは化学式CaCl2で表され、水に大変溶けやすく凝固点降下が大きいのが特徴です。(凝固点降下とは、水に溶けたとき、氷になる温度が下がる現象のことです。例えば、水に食塩をそれ以上溶けない状態まで沢山溶かした時、その食塩水は-22℃にならないと凍りません。これが、凝固点降下と呼ばれる現象です。)
尚、水に溶けると大量の熱を発生させるため、水に溶かす時は要注意です。

・用途

・融雪材 ・除湿剤 ・食品添加物 ・土ぼこりの発生防止用

・利用法例

塩化カルシウムは「塩カル(えんかる)」とも略称され、冬の道路の融雪や凍結防止剤として用いられることが多いです。また、専用のパッケージに入って家庭用の除湿剤としても利用されています。

安全性について

塩化カルシウムは自然界に広く存在しており、比較的毒性が少ないとされています。
しかし、散布する際に素手で散布すると皮膚炎ややけどしてしまう恐れがありますので、手袋などを着用することが望ましいでしょう。
食品添加物としては、栄養としてカルシウム強化剤や豆腐などの凝固剤、清涼飲料水のpH調整剤として用いられており、比較的口に入ることが多い物質です。しかし、普通の生活をしていれば摂取量も過剰になることはあなりなく、比較的安全な物質です。

注意点

比較的毒性が少ない塩化カルシウムです、状況によっては高濃度の塩化カルシウム水溶液が発生してしまう場合があり、注意が必要です。
例えば、除湿剤として利用した場合、容器内には高濃度の塩化カルシウム水溶液が生じます。この水溶液が皮革製品に付着すると、製品の変色や劣化が起きてしまうのです。また、小さい子供がいる家庭では、誤飲しないように気をつける必要もあります。
その他、融雪剤として利用した場合、多量に散布された塩化カルシウムは土壌成分のバランスを崩してしまい、周辺環境や植生に大変なダメージを与えてしまう恐れがあります。更に、散布された道路を車が通ることで、車体の劣化や腐食を招いてしまうのも問題となっております。そういう場合には、塩害防止用のスプレー等であらかじめ予防しておくといいでしょう。

広告 【PR】
参考になったらシェア!

この記事に付けられたタグ
【PR】
姉妹サイト:身長大学 >