ケイ酸カルシウム
ケイ酸カルシウムはとても便利な性質をもっており工業的に大変重要な役割を持っています。実は私たちの身近でも、とある用途で使われているのですが、ご存知でしたか?
ここでは、そんなケイ酸カルシウムについて、色々な面から着目してご紹介しますね。
成分の詳しい説明・特徴
ケイ酸カルシウムは、酸化カルシウム(CaO)や二酸化ケイ素(SiO2)、水などが色々な組み合わせで結合している物質の総称です。単体の物質名ではないのです。
ケイ酸カルシウムの大きな特徴として、軽く、防火性・保温性に優れていることが挙げられます。加工もしやすいので、製鉄や石油工業、そのほか多くの工業プラントの保温断熱に用いられたり、不燃材として家を建てるときの建材としても用いられます。
自然界には石灰石と珪藻土(けいそうど)から取り出され、利用されております。
・用途
・断熱材 ・保温材 ・不燃材 ・肥料 ・食品添加物
・利用法例
ケイ酸カルシウムは「ケイカル」と略され、身近なところですとその優れた耐火性や断熱性から「ケイカル板」として建物の断熱材として用いられます。
その他、最近になって食品添加物として利用されるようになって来ました。他にも、肥料として用いられ、美味しいお米を作ったり、いちごの病気を抑制するために利用されています。
安全性について
ケイ酸自体は自然界に大変ありふれている物質(土もケイ酸が含まれてます。)なので、比較的安全性は高いとされております。
食品添加物としても利用されていますが、口から入ったケイ酸カルシウムはほとんど吸収されることなく体外へ排出されますし、わずかに吸収された場合も無害なまま尿として排出されるので安心です。
その他、発がん性や遺伝毒性、催奇形成、繁殖毒性等も見られないことから、現在は特段の毒性は認められないと考えられています。
注意点
まず、建材として広く利用されていることからも分かるとおり、取り扱いに関しては、触れても問題ないとされており、比較的人体には無害な物質です。
海外でも食品添加物として古くから用いられており、こちらでも安全性は高いと評価されております。