寝る子は育つ、寝る大人も時々育つ

私の身長は158センチ、夫は168センチ。

お互い、小柄な部類に入るのではないかと思う。

そんな私たちから生まれた息子は、生まれた時こそ標準ではあったが、幼稚園に入る頃から、周囲との身長差が目立つようになって来た。

常にその年齢の標準値から5センチマイナス。

多少伸びても同じく皆伸びるわけで、全くその差が縮まる気配がなかった。

そんな時、学年で一番背の高い男の子のお母さんのと話す機会があった。

確かに父親は180センチを超える大柄な人らしいが、そのお母さんは私と大差がない小柄な人で、息子さんも生まれた時の身長は普通で、特にたくさん食べる訳でもないそうだ。

ただ、とにかく赤ちゃんの頃からよく寝る子で、小学校高学年になった今でも、9時にはパッタリと寝て7時まで起きないと言っていた。

そう言えば、私が大人になって盲腸で入院した直後、会社で受けた健康診断で2センチも身長が伸びていたことがあった。

「大人で身長が伸びるってあり得ない。」と笑われたのだが、

あれは入院中、ここぞとばかりに寝たからではないだろうか？

そんなことを考え、その日から息子も9時にはベッドに入るように促した。

しばらくはそれと言って劇的な変化はなかったが、早寝が習慣化し、身長のことも忘れかけていた時、息子はみるからに背が伸びた。

勿論、大きいまではいかないが、標準値からマイナスになることはなくなった。

寝る子は育つ、寝る大人も時々育つ。

成長はとても不思議だと思った出来事だった。

ペンネーム：寝る子は育つ さん