高身長で「一日一善運動」展開中の夫


私自身ではなく、夫の経験談です。夫は190センチ以上の高身長、太っても痩せてもいないごく普通体型の30代後半男性です。外見(容姿)が特に秀でている人ではありませんが、その身長ゆえによく目立ち、混雑の中でも簡単に見つけ出すことができます。

実はこの存在感ある外見に対し、本人は非常にシャイ、というか内向的な性格を持っています。建設関係の仕事に従事しているので、男性陣に対してはドライな人間関係でうまくいっているのですが、女性と接するのがかなり苦手なのだそうです。不器用なので、気の利いた会話をするのが苦手ですし、それをからかわれでもすると、もういたたまれなくなってしまうのだそうです。

ですが、そんな夫は時々、自らの身長に救われることがあるそうです。スーパーなどに買い物に行くと、決まって老齢のご婦人から「すみませんが、棚の一番上にある●をとっていただけませんか?」と頼まれるそうです。(*私たちは外国に住んでいるので、スーパーの棚が恐ろしく高いのです。)それを手渡して感謝される時、人間関係に対して本当に前向きになれる…。そう、夫は語りました。

自分自身の、人間関係(特に女性)に対する苦手意識を克服する、大変素晴らしいチャンスだと言うのです。近年では、夫はスーパーで困っているお婆さんをみかけると、自発的に「何かとりましょうか?」と声をかけられるまでになりました。

飛行機に乗る際は、荷物を頭上キャビネットに入れるのに、もうほうぼうから助けを求められるのが嬉しくてたまらないとも言います。

夫にとっては、自分の背の高さが他人に求められ、そしてありがたがられる好機なのです。その一方で150センチの私は、嬉しそうにしている夫を皆様のお役に立てるべく、自分の荷物は席に上って背伸びで必死に入れております。

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