満員電車で得すること
朝の通勤電車では、ほとんど座れたことがありません。
座席はすべて埋まると、その次にドアの横、そして一番端の座席の前(に立つ)という風に、乗客のポジション取りは熾烈です。
そんな通勤電車が、事故や故障で数分でも遅れようものなら、車内はまさにすし詰め状態。
高校生、OL、サラリーマンが降りる駅が来るまでじっと耐えて乗っています。
周りより背が高くて得をしたな、と思うのは、満員電車に乗っている、まさにそんなときです。
背が高いことで、周りよりも頭が飛び出るだけで、ずいぶん環境が変わるのです。
まず、呼吸が楽なのこと。
天井についている空調機に近いことで、酸素をきちんと吸えている気がするのです。
人の間に埋もれて、汗臭い空気や化粧臭い空気を吸わなくても良いのです。
次に、手が空くこと。
背の高いと網棚もすぐ目の前、重いものや大きな荷物を載せると、余計な負担がなくなり、周りの人にも迷惑になりません。
両手でしっかりとつり革を握れ、痴漢冤罪も防げるかもしれません。
最後に、声が届くこと。
後から乗ってくる乗客の波に押され、いつの間にか車両の真ん中にいても、周囲よりも高い位置から「降りまーす」と言えば、声もよく通り、道を開けてくれます。
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