サクランボ狩りで得した
身長が高いと目線も高くなり、視野も広がり、手も足も長くなるので色々なものを見つけることができます。本屋に行っても最上段の本の背表紙の細かな字もしっかり読めるし、スーパーで一番奥の(賞味期限の長い)商品にも手が届きます。洋服を買いに行っても、店員さんに頼まなくても高い棚に置いてある在庫を取ることができるし、バーゲンで離れた距離からワゴンに手を伸ばすこともできます。一緒に行動している友人には感謝されるし、うらやましがられます。普通の身長に人には手の届かないものなので、店員さんにはたまに迷惑な顔をされることもありますが、気にしない気にしない。
この前得をしたなーと思ったのは、サクランボ狩りに行ったときです。たくさんの木がありましたが、特に美味しい実のなる木には人が群がっていました。サクランボの木は意外と大きく、上の方の実を取るための脚立も用意されていました。その美味しい気は、手の届く範囲の実はあらかた狩られ、あとは上の方についている実を取るか、そこそこの美味しさの他の木に移るかのどちらかでした。
脚立は、小さな子供が使っていたので横取りするわけにもいかず、一緒に行った(背の低い)友人は、別の木に。しかし私は、高い目線で葉の間に隠れた実を探し出し、長い手を伸ばして上の方の実を食べることができました。
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